これでよし!

実家の介護とお金の問題で限界だった私が、成年後見制度で少しだけ楽になれた話

余裕のなかったあの頃の生活

正直に言うと、あの頃の私はほとんど余裕がありませんでした。祖母の介護、父の脳梗塞での入院、母の体調不良と退院直後の不安定な状態。家族の中で動ける人間がほぼいない中で、気づけば私が祖母の介護やデイサービスの調整、ケアマネさんとのやり取りまで全部やるようになっていました。

毎日「今日も何とか回った」と思いながらも、心のどこかでずっと張り詰めている感じがあって。

お金の問題で感じた強いモヤモヤ

さらに追い打ちをかけるように出てきたのが、お金の問題でした。叔母は祖母の面倒を“完全に引き取るわけではない”のに、「銀行カードを渡してほしい」と言ってきて、その言葉を聞いた瞬間、正直すごくモヤモヤしました。

ご飯を持ってきてくれるのはありがたい。でも、介護の中心はこっち。光熱費も父の口座から出ている。なのにお金だけ渡すって…それってどうなの?と、何度も頭の中でぐるぐるしていました。でも、家族のことだから強く言いすぎるのも怖くて、どんどん自分の中に溜め込んでいってしまっていました。

成年後見制度を知ったきっかけ

そんな時に、ネットでたまたま「成年後見制度」というものを知りました。最初は正直、難しそうだし大げさな制度なんじゃないかと思っていたんですが、調べていくうちに「これ、今のうちの状況に合ってるかもしれない」と思い始めました。

実際に使ってみて感じた変化

実際に相談してみると、意外と現実的な話で、「誰がお金を管理するのか」をちゃんと法律の形で決められる仕組みだと分かりました。これなら、誰かを疑ったり、逆に疑われたりすることも減るし、「なんとなく」でお金を渡す必要もなくなる。

手続きを進めるのは正直少し大変でした。でも、不思議と気持ちは軽くなっていきました。「ちゃんとした形で守られる」という安心感があったからだと思います。

制度を使い始めてからは、お金の管理について自分一人で悩むことがなくなりました。「これはどうするべき?」と迷っていたことも、後見人の判断に任せられるようになって、精神的な負担がかなり減りました。

「全部背負わなくていい」と思えた瞬間

何より大きかったのは、「全部自分が背負わなくていいんだ」と思えたことです。それまでは、誰もやらないなら自分がやるしかない、という気持ちでいっぱいでした。でも今は、「役割を分ける」ってこういうことなんだと実感しています。

それでも残る現実と、小さな変化

もちろん、介護自体がなくなったわけではないし、大変なこともまだまだあります。でも、少なくとも“お金のことで悩み続ける時間”は確実に減りました。その分、祖母との時間や、自分の生活に少しだけ余裕を持てるようになった気がします。

同じ悩みを持つ人へ伝えたいこと

もしあのまま、曖昧なままカードを渡していたら、きっと後からもっと大きなストレスになっていたと思います。だからこそ、あの時ちゃんと向き合って本当によかったと感じています。

同じように、介護とお金の問題で悩んでいる人がいたら、無理に一人で抱え込まずに、こういう制度があることを知ってほしいです。全部を完璧にしなくてもいいから、「少しでも楽になる選択」をしていいんだと思います。

少しでも心が軽くなるきっかけになれば嬉しいです。